昔インドア派の柄にもなく、ゴルフをかじっていた時期があります。
とはいってもコースを回る訳ではなく、基本的に練習場でコーチの先生にレッスンしてもらい、打ち方やフォームを習っていたくらいなのですが。
ある時、そこで先生が教えてくれたゴルフのテクニック論があるのですが、それがセルフケアにも通じているなぁと思うのです。
ゴルフでボールを飛ばすための理論
そのゴルフの先生が教えてくれたテクニック論と言うのが、
ゴルフボールには高く遠く飛ぶためのベストなヒットポイントがある。そこに最適な角度でクラブの先が当たるように振ること。
そうして、クラブにこもった力を最大限にボールに乗せる。
そうすれば、ボールは気持ち良いくらいにポーンと軽く、高く、遠くまで飛ぶ。
というもの。
素人の私は、ゴルフってクラブを思いっきり振って、
そのパワー(打力)でボールを高く遠く飛ばすものだと思っていたのですが、そうではないみたい。
力み過ぎずリラックスして正しいフォームで、ベストなポイントに、ベストな角度でクラブを当てて、最大限にボールへ力を乗せることが大切なのだそうです。
セルフケアに通ずるところとは。
この理論、セルフケアにも良く当てはまる!と気づいたのが、ぽつぽつできる背中ニキビを治したいと奮闘していた時。
背中ニキビってよく、シャンプーやリンスの洗い残しが原因だと書いてあるんです。
だからそれは念入りに背中を洗ったり、ボディソープをあれこれ変えてみたり。
皮膚科に通って薬をもらったりもしました。
でも結局、一時的にはよくなっても、気づけばまたできての繰り返し。
ボールが高く飛ぶ(悩みが解消する)ポイント
どうしたものかと悩んでいた時、そんな頑固な背中ニキビを一掃したのが、スキンケア用品開発をしている友人のアドバイスでした。
「洗いすぎてるんじゃない?」と。
友人曰く、背中を清潔に保つことは大切だけど、洗いすぎると肌を守る常在菌まで洗い流してしまい、肌のバリアが弱まってしまう。
すると、それが肌トラブルにつながると。
どうやらその友人の指摘は当たっていたようで、
洗浄力の強くない石けんで体を洗うように変えてみて、背中を綺麗にはするけど洗い過ぎないように!を心がけると、しばらくして背中ニキビには悩まなくなりました。
セルフケアもポイントに正しい角度で
この時の経験を経てぱっと頭に浮かんだのが、あのゴルフの理論。
セルフケアもゴルフと同じく、正しいヒットポイントに最適な角度からケアしなければ、どんなに有効な美容法だって空回り。
それに、自然治癒力という体に備わった力を最大限にそのポイントに乗せることができなければ、どんなに外からあれこれケアしてもトラブルは消えない。
私に必要だったのは、病院に行って治療をしたり、お高いスキンケア製品を買ったりと、力技でクラブを振ることではなく、
肌の常在菌というベストなポイントに、正しい角度(= 洗い過ぎないスキンケア)でクラブを当てることだったのだと思います。
私たちの体にある力
もちろん人の身体には個人差があるので、トラブルを解消できるベストなポイントも、正しい角度もそれぞれだと思います。
でも、私たちの体には自然治癒力という自分で健康な状態に戻ろうとする力があり、肌にもターンオーバーという自ら生まれ変わる力がある。
正しいヒットポイントに最適な角度からケアしてあげられれば、そのもともと備わった力でポーンと軽く高く、体も肌も健康な状態へと自ら向かっていくものだと思います。
もう治らないと思っている慢性的なトラブルだって、もしかすると、ただベストなヒットポイントが見つけられていないだけかもしれません。
ベストなケアポイントをみつけるには
では、そのヒットポイントを見つけるためにはどうすればいいのか。
そこで大切になるのは、体の仕組みや肌の構造を学び、自分の体をよく知ること。
ゴルフのヒットポイントだって、クラブの構造、体の動きをよく理解して、正しいフォームを学び、
その上で練習を重ねなければ、「ここだっ」というポイントを見つけることはできないし、そこに力を乗せる事だってできません。
私の背中ニキビの救世主となった友人も、化粧品開発をする上で、肌の構造や常在菌の事について学んでいたから、「背中ニキビが治らない = 洗いすぎ」というポイントを見つけることができたのだと思います。
まとめ
人間のDNAって、まだその多くが科学的に解明されていないといいます。
私たちの体は、精巧なコンピューターよりもはるかに緻密で複雑に出来ていて、私たちの想像をはるかに超える高精度のシステムで動いている。
それをほんの断片でも知ることは雑学としても面白いし、そもそもそれを知らずして健康的に暮らすことはできないはず。
愉しみながら、自分の中にある未知の世界を学んでケアして、内側からも外側からも、今日より少しヘルシーになれればいいなと思います。
セルフケアも美容もあれこれマメにやれるタイプではないので、うまいことベストなヒットポイントをみつけて最小の努力で効率よくやりたい!
という不純な動機もありますが。笑
ともあれ、そんな風に少しでも効率よくセルフケアができるヒントを見つけた時はここでシェアしたいと思います。
では!