なぜか分からないけれど、出会った瞬間からすぐ自分の中でお気に入りになる物ってありません?最近、まさにそれに出会ってしまいました。
私はどちらかというと現実主義で、多少の趣味・嗜好はあれど、寝食を忘れるほど何かに入れ込むということはあまりありません。ただこの作品は見つけた瞬間からなぜか、じーっといつまでもいつまでも眺めていたくなるほど好きになりました。
Helle Mardahlの手吹きグラス
見てください、この何ともいえないアンニュイなゆらゆらとした形。雫のような、宇宙の惑星のような何とも言えない雰囲気。
こちらはデンマーク・コペンハーゲンのアーティスト兼デザイナー、Helle Mardahl による吹きグラスインテリア『The Cherry on top』コレクション。
グラスランプ、花器、キャンディボックスがあるのですが、個人的にはキャンディボックス(bonbonnière)がとてもとても好きです。
彼女がいつか開きたいと憧れてきたスイーツショップをイメージしたこのコレクションは、ひとつひとつの作品がカラフルなキャンディを連想させる風合い。
作品は全てハンドメイド。彼女が一つ一つ手吹きで、丁寧にこだわりとセンスを吹き込み制作しています。
デンマークのVOGUEやELLE DECORATIONにも掲載される、正真正銘”スタイリッシュ”なHelle Mardahlのコレクション。
ユニークで、柔らかく、洗練された形と色合い。そして一つとして同じ作品がない独創性と、このゆらゆらとした不完全な美しさが彼女の世界観とフィロソフィーです。
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特に何を言う訳でもないのに、言葉では表せない何かが伝わる感じが、疲れた時に見るとなぜかスーっと癒されるのです。スマホの画面越しではありますが、最近とにかくずっと眺めています。
遠く離れたコペンハーゲンの作品だけれど、いつかこの目で見て、触れて、そして選び、とっておきを家に置きたいと憧れるインテリアのひとつです。
あれ、これはどこかで
何より運命を感じたのは、素敵すぎてHelle Mardahlのアートワークをあれこれチェックしていた時。一つだけ「あれ、これ見たことある」という作品があったんです。
こちらの『The Aquarium(アクアリウム)』という作品。
どこかの美術展かアートイベントか何かで見かけて、なぜかどの作品よりも気になり、ひとつひとつの色形をじっと眺めたことを覚えています。
(頑張ったけど、どこで誰と見たかが全く思い出せないので、似たような他の作者の作品である可能性も捨てきれないのですが…)
本能から自分を癒すアート作品
アートの趣味嗜好って、その時の自分の感性によって変わるものですが、実はどこか自分でも分からないところで繋がっている気がします。
そしてそんな自分の本能によって選ばれた作品は、他のどんな偉大な作品よりも自分を癒してくれる。仕事やタスク、日々のあれこれに疲れた時には、ワインでも飲みながらぼーっと好きな作品を眺めてひと息つこう。
毎日の暮らしにアートを置くことの大切さを改めて感じた夜でした。