サステナブルであることとは。地球にやさしいこれからのスタンダード

「サステナブル(sustainable)」という言葉、最近ファッション誌なんかでよく目にするけれど、まだまだ聞きなれないという人も多いのでは?

すでに北米やヨーロッパでは関心が高く、ライフスタイルにも浸透してきている”サステナブル”という概念。地球温暖化や貧困、差別などのグローバルな問題を解決するため、誰もが当たり前に取り入れていくべきこのトピックについて、改めて考えてみようと思います。

 

「サステナブル(Sustainable)」という言葉の意味

sustainable

サステナブル=”持続可能である”

サステナブル(sustainable)とは地球環境や社会、ライフスタイルが「持続可能である」という意味。

英語で「維持できる、耐えうる」という意味をもつサステナブル(sustainable)という言葉は、私たちの暮らしが地球環境、社会に配慮され、未来へ無理なく続くものであることを指します。

世界で意識され始めた未来につなぐという考え方

ファストファッションを見るとわかるように、これまで世界は利益重視の大量生産・大量消費で、地球資源を大量に使い、海や森の環境を破壊しながらモノを作って、環境や社会に大きな負担をかけてきました。

そんな現状に危機感を抱き、「地球環境を守り、未来に続く”持続可能”な社会の発展を目指さなければ」と世界の様々な分野で注目され始めたのが「サステナブル(sustainable)」という言葉です。

 

なぜ世界はサステナブルを考えるのか

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たくさんの環境問題…

今私たちの暮らしでは、地球温暖化や森林破壊、海洋汚染にブラスチック問題と色んな環境問題が取り沙汰されていますよね。

IPCCの報告書では1880年~2012年の間に地球の平均気温はすでに0.85℃も上昇していて、ブラジル国立宇宙研究所(INPE)によると、アマゾンの熱帯雨林は1分毎にサッカーコート1.5面分ずつ無くなっているのだとか。

貧困や男女平等も…

さらに問題は地球環境だけではありません。女性の権利や貧困、自殺率などの社会問題だって、私たちの生活がゆとりある豊かなものであるためには放っておけない問題です。

だからこそそんな環境や社会を少しでも変えるために「サステナブル」という考え方が注目されるようになったのです。

 

”サステナブル”とは次世代的クリーンな価値観

「地球環境や社会に配慮する」なんて言うと堅苦しく感じるし、ライフスタイルが窮屈になる気もしますが、これからのサステナブルなモノやビジネスは無駄がなく、現代の生活に沿ったとてもスタイリッシュなかたち。

例えば検索エンジン「エコシア」は現代のネット生活に合わせた森林保護の形だし、多くのサステナブルファッションブランドも伝統技術やローカル素材を使いつつもかなりモードで次世代的なデザインを作り上げています。

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サステナブルなライフスタイルとは、「サステナブルだから」といって現代ならではの便利さや豊かさ、デザインを手放し無理して暮らすのではなく、現代ならではのメリットを生かしながらも、環境への負荷という”無駄”な部分をできる限りそぎ落としクリーンに暮らす、ミニマルなライフスタイルの価値観なんです。

 

SDGsの17の目標でみんなでサステナブルというゴールへ

サステナブルという考え方は分かったけれど、何をすればサステナブルといえるの?ということについては、サステナブルについて日々考えている人だって迷うところ。

そんな「サステナブルかどうか」の基準として知っておきたいのがSDGs(エスディージーズ)という国連で採択された世界共通の目標。

Sustainable Development Goals=”持続可能な開発目標”というこの17つの目標は2016年9月に採択され、2030年までに世界のみんなで達成しようと決められました。

例えばサステナブルなアクションのひとつMyタンブラーやエコバックは14番のゴールにつながるし、ヴィーガン、クルエルティフリー(動物実験をしていない)スキンケアグッズであれば15番のゴールに、フェアトレードなどのエシカルな服を選ぶことは1番10番にもつながります。

SDGsはサステナブルという意外と身近でありながらも、まだまだ聞きなれない価値観をライフスタイルに取り入れるときにとても役に立ちます。

 

これからのスタンダード

環境や社会への価値観は一人ひとり違えど、SDGsは2030年まで世界みんなのゴールで、今ここ、地球に暮らしていることはみんな同じ。

環境問題や貧困、差別などのグローバルな問題が深刻化する中、日々の暮らしに「サステナブル」なスタイルを取り入れることは、これからますます世界のスタンダードとなる考え方です。

ファッションから、メイクから、日々のお買い物から、今日のランチから etc…

自分の心地よい部分からサステナブルなもの・コトを取り入れると、地球にも自分のライフスタイルにも、何かポジティブなインパクトが生まれるかもしれません。

あなたにとって身近なサステナビリティ(Sustainability=持続可能性)は何でしょう。

 

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この記事を書いた人

フランス ボルドー、カナダ トロント生活を経て多種多様な働きかたに感化されフリーランスに。
優柔不断なほうなので、日々のお出かけや買い物から、生き方・働き方まで何かと迷いがちな私ですが、その中で見つけたエスプリや日々を愉しくするヒントをここで発信しています。
DNAから完全に夜型です。

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