海外では、個人の選択肢としてベジタリアンやヴィーガンである人々の割合が非常に高い傾向にあります。
例えばイギリスやドイツにおいては、国民の約10%がベジタリアンもしくはヴィーガンであると言われています。
そんな海外のベジタリアン・ヴィーガンの人々に愛される果物、「デーツ」をご存知ですか?
日本ではあまり馴染みがありませんが、アメリカやヨーロッパではベジタリアン・ヴィーガンの人々をはじめ、マクロビオティックに興味関心を持つ人にも好まれており、一般的なスーパーでも気軽に購入することができるメジャーな存在です。
古代聖書や法典にも記されている歴史ある果物「デーツ」の魅力とは?
あまり聞きなれない「デーツ」という果物、一体どんな食べ物なのか気になりますよね。
デーツとは、日本で「ナツメヤシの実」として知られており、主に中近東諸国で栽培されています。
その歴史は古く、イスラム教の聖典コーランには「神から与えられた食物」、また旧約聖書には「エデンの園の果実」と記されています。
さらに、ハムラビ法典に記されている果実も、デーツであるとの説が濃厚だと言われています。
古くから中東諸国の人々の生活に深い関わりを持つ特別な果物だと分かりますね。
食感と甘みはまるでキャラメルファッジ?!
一般的に市場に出回るデーツは乾燥させたドライデーツ。食感はねっとりと噛みごたえがあり、口の中に深い甘みが広がります。
そんな特徴から、ベジタリアン・ヴィーガンの人々には「キャラメルファッジ」のようだと例えられることもしばしば。
しかし、日本人の味覚からすると、「干し柿」に良く似た風味だと感じる人が多いようです。
女性に嬉しい栄養素たっぷり
デーツが好まれるのは、その独特の風味や甘さだけではありません。
炭水化物(ブドウ糖・果糖)、食物繊維、ミネラルを豊富に含むデーツは、エネルギー源としてはもちろん、貧血予防や便秘解消、美容効果の高さが認められています。
ベジタリアン・ヴィーガンの食生活を豊かにする万能フルーツ
Image: Hotels&Rest
そのまま食べるだけでなく、海外では様々な料理のトッピングや調味料としても使われているデーツ。ベジタリアン・ヴィーガンの人々に人気のアレンジ方法をいくつかご紹介しますので、トライしてみてはいかがでしょうか?
ナッツを挟んで異なる食感を楽しむ
そのままで食べても十分美味しいデーツに、クルミやカシューナッツ、アーモンドといったナッツ類を挟めば異なる食感と香ばしい風味が楽しめます。
オートミールやヨーグルトにトッピング
ヴィーガンの人でも食べられる豆乳を使ったオートミールや、豆乳ヨーグルト。そこにデーツをトッピングすれば、栄養素も甘みもアップ。
独特の風味を生かしてケーキに練り込む
Image: Tori Avey
海外のベジタリアン・ヴィーガン対応のカフェでは、デーツを練りこんだケーキを置いているところが沢山あります。
デーツの風味が生きるアレンジ方法として人気です。
天然シロップとして蜂蜜の代わりに
その甘みの強さから、デーツは天然シロップとしても使われています。
特に、ヴィーガンの人々にとっては、蜂蜜に変わる甘味料として人気です。
天然のスイーツ「デーツ」は日本でも購入可能
私たちが普段口にするスイーツの多くには、動物性食品が含まれています。
一方のデーツは高い栄養価と美味しさをあわせ持ち、ベジタリアンやヴィーガンの人々にとっては、まさにスイーツに変わるスーパーフルーツなのです。
日本ではメジャーな存在ではないものの、輸入食品スーパーやネットで購入することが可能ですので、ぜひその味を確かめてみて下さい。
ベジタリアンやヴィーガンでなくとも、デーツの美味しさや魅力にきっと虜になってしまうはずです。