ヨガや瞑想にも使われる精油「フランキンセンス」

フランキンセンスの精油は、香りが鼻を通った瞬間に、呼吸が一段、すーっと深くなるような奥深さのあるウッディな香り。

はまる人ははまる香りらしく、私もまさに効能より何より、その香りがたまらなく好きな1人です。

その気品と美容効果の高さで、古くより世界中で愛されているフランキンセンス。最近では「若返りの精油」としてアンチエイジングでも注目されているみたい。

そんな一度知るとヘビロテしたくなる精油のひとつ、フランキンセンスの魅力と、肌やメンタルにいいと言われるワケ、そしてセルフケアへの使いかたについて紹介しようと思います。

 

フランキンセンスのProfile

フランキンセンスは主にエチオピア、ソマリア、ケニア、スーダンなどアフリカ生まれ。

木の皮を幾重かはがすとジワっと出てくる樹脂が乾燥したところをそぎとって、抽出したものです。この樹脂を採取する作業は、限られた人にだけ許されるものなのだとか。

フランキンセンスはよく「神秘的な香り」と言われるのですが、その理由はイエス・キリストの誕生時、ミルラ*とともに捧げられたという言い伝えもあり、エジプトなどではめい想や宗教的な儀式にも使われてきたからだそう。

クラシカルで気品があって、深い落ち着きと安心感をくれる精油です。

 

どんな香り?

フランキンセンスを香ったことがない人に一言で説明するとするなら、「甘くウッディで深みのある香り」。そしてその深みの向こうにはかすかにスパイシーなような、ちょっと柑橘っぽい匂いをかすかに感じます。

新しい木造の建物や森の中など、心落ち着く木の香りが好きな人にはたまらない香りのはず◎(私は永遠に嗅ぎ続けていたいくらい好き。)

 

特徴や効能は?(心・体・肌)

フランキンセンス精油

フランキンセンスには様々な効能がありますが大きなものは、呼吸を深くする作用、心を和らげ落ち着けてくれる作用、肌の再生を助けてくれる作用。

心への作用

ストレスや緊張、悲しみ、不安など、心の乱れを解きほぐし和らげてくれる。めい想に使われるくらい、呼吸を深くし集中力を高めるのに効く。心に平和をもたらしてくれる。

  • 抗うつ作用・鎮静作用

体への作用

のど・鼻・肺など呼吸器系によく作用してくれ、不調や炎症を抑えてくれる。

胃など消化器官のはたらきを高める。

結構を促進して体を温めるので生理痛などにも。

  • 抗炎症作用
  • 血行促進・子宮強壮作用

肌の作用

肌を引きしめる収れん作用があるので、肌のハリ回復やしわたるみ改善などが期待できる。

肌に活力を与えてくれるので、エジプトはその昔パックにフランキンセンスを使っていたのだとか。

  • 細胞成長促進作用

 

こんな時に使うのがおすすめ

フランキンセンスはこんな時におすすめ。

イライラ、緊張、不安、パニック、恐怖、失恋、
リラックスしたい時、生理痛がひどい時、よく眠れない時、
呼吸器系の不調を感じる時etc…

私がフランキンセンスを一番に思い出すのは、やっぱり何か気分が上がらない、理由もなく不安、考え事が止まないなど、どこか心が落ち着かない時。

人間そんな時は大抵呼吸も浅くなっているようなので、フランキンセンスの香りとともに息を深く吸い込んでとりあえず深呼吸。しばらく目を閉じて香りを感じていると、大体心が鎮まります。

ヨガやストレッチ、めい想の集中力を高めるのにもgood

また、幸福感を上げたり、満ち足りた気持ちに導いてくれる作用もあるのだそうです。

 

使い方は?

わたしはもっぱら芳香浴。ハンカチやティッシュに垂らしたり、ディフューザーに数滴おとしたりとその時楽な方法で香りを嗅ぎます。(なんせ、疲れていたり心が落ち気味な時がほとんどなので。笑)

他には、お風呂にフランキンセンスの精油を45滴垂らしてつかるアロマバスに、お手軽なハンドバス23滴)、マッサージスキンケアなどがあります。

アロマ上級者はスキンケアオイルにプラスしたり、自分でマッサージオイルを作ったりする人もいますが、私のようにアロマビギナーであれば、売っているスキンケアアイテムを購入して使うのが手っ取り早いかなと思います。

 

ブレンドしてみよう

case1

鬱うつとした気分を回復したい時は、心を軽くして気分を上げてくれる精油、ゼラニウムやベルガモットと合わせて。

case2

ストレスが溜まっているなと感じたら、心を前向きにリフレッシュしてくれるマンダリンと。

case3

咳が出て眠れない時には、ラベンダーとミックス。

 

フランキンセンスと相性良しな香り

ネロリ、ローズ
シナモン、サンダルウッド、ミルラ
オレンジスイート・レモンなど柑橘系全般

 

気をつけること

・天然成分100%のものを選ぶ
・原液を直接肌につけない
・不安な時は肌用に作られたものを購入する
・火気に注意
・目に入れない
・飲用しない
・妊娠中、授乳中は注意して
《肌につける場合》

・肌につける場合は、柑橘系オイルの光毒性*に注意(肌に触れない使用法であればそこまで気にしなくてもOK)

*光毒性:光に反応して皮膚を刺激する可能性、肌につけたら直射日光を8時間程度さける

・肌につける場合は、精油の濃度が全体の1%以下なるようにキャリアオイル等で希釈する(顔に使う時、敏感肌であれば0.5%以下)

・事前にパッチテストを行う
・不安な場合は市販の肌用を購入する
・肌への使用は自己管理のもと少量から試す

・当サイトで紹介する精油の心理的・身体的作用は、アロマテラピーの考えに基づく一般的な作用であり、医学的な効能を謳ったものではありません。
・精油はより健やかに日々を過ごすため、人間が本来持つ自然治癒力を補うアイテムとしてとらえ使用してください。

 

Wellness
この記事を書いた人

フランス ボルドー、カナダ トロント生活を経て多種多様な働きかたに感化されフリーランスに。
優柔不断なほうなので、日々のお出かけや買い物から、生き方・働き方まで何かと迷いがちな私ですが、その中で見つけたエスプリや日々を愉しくするヒントをここで発信しています。
DNAから完全に夜型です。

CLAIrmag.