Image: The Art of Ping Pong
昔も今も、人々を夢中にさせるアート。ネットやSNSが発達した現代に生きる私たちは、美術館に飾られている有名画家の作品だけでなく、日々新しいアート作品や活動に出会う機会に恵まれています。そんな中、CLAIr編集部の目に留まったのが、卓球とアートの斬新なコラボレーション作品を数多く生み出している「The Art of Ping Pong」。
今回は、The Art of Ping Pongのプロジェクトをはじめ、プロデューサーでありキュレーターを務めるAlgy Battn氏のご厚意によってお借りした素敵な作品写真の数々をご紹介します。
有名アーティストとのコラボ作品も数多い「The Art of Ping Pong」とは?
Image: 2016 Exhibition poster / The Art of Ping Pong
「The Art of Ping Pong」とは、イベントやエキシビジョン、特別なプロジェクトのために楽しくカラフルな「卓球アート作品」を生み出すコラボレーティブなアートコンセプト。
誕生のきっかけとなったのは、The Art of Ping Pongのプロデューサーでありキュレーターを務めるAlgy Battn氏が共同経営していたデザイン事務所Fivefootsixが、クライアントである「BBC -Children in Need」へのサポートとして2013年に開催した卓球大会。
ちょっとした遊び心のつもりでチャリティーオークションにかけられるデザインラケットを製作したところ、思いもよらない卓球アートが生まれたという意外なはじまりだったそう。
その後、2015年にデザイン事務所Fivefootsixは閉鎖され、現在The Art of Ping PongはプロデューサーでありキュレーターのAlgy Battnによって運営されています。
毎年開催を続けるThe Art of Ping Pongのチャリティーオークション
The Art of Ping Pong誕生のきっかけでもあるチャリティーオークションは2013年以降も毎年開催されており、様々なアーティストによって手がけられたクールでユニークな作品の数々が出品されています。
その収益は「BBC Children in Need」「Aid of The Alzheimer’s Society」といった慈善団体へ寄付されており、The Art of Ping Pongによると2013年(£1,000)、2014年(£3,800)、20-15年(£4,758)、そして2016年(£5,920)と年々多くの売り上げや人々の関心を集めているそう。
アーティスト個性が感じられるコラボ作品の数々
毎年多くのアーティストとコラボ作品を生み出しているThe Art of Ping Pong。それぞれのアーティストによって手がけられた、魅力的な作品の数々がこちら。
Table
Image: Mr Doodle / The Art of Ping Pong
Image: Mr Doodle / The Art of Ping Pong
イギリス出身のアーティスト・Mr Doodleの作品。卓球台に描かれたデザインには、彼らしいユニークさと遊び心が満載。ちなみに、写真はイベントの際にその場で製作を行った時の様子だそう。
Image: Charlie Oscar Patterson / The Art of Ping Pong
こちらの作品を手がけたのは、BBH Lond-on、Publicis London、W Communicati-ons、Hambro Perksなどに壁画を描いているCharlie Oscar Patterson。
Image: Morag Myerscough / The Art of Ping Pong
大胆な色づかいやデザインが人々を楽しませるアーティスト、Morag Myerscoughが製作したテーブル。
Bat
Image: Filfury / The Art of Ping Pong
スニーカーのパーツを使ってスカルや昆虫、武器や鳥類など、触覚的かつエキサイティングな彫刻を作り出すことで知られるアーティスト、Filfuryの作品。
Image: Supermundane / The Art of Ping Pong
クリエイティブ業界で20年以上の経験をもつグラフィックアーティスト、SupermundaneことRob Loweの作品。目を惹くラインとカラーは彼のシグネチャースタイル。
Image: Nylon Sky / The Art of Ping Pong
イギリス発のアクセサリーブランドで、2018年現在スペイン・バルセロナに拠点を置くNylon Skyの作品。
Image: Matt Blease/ The Art of Ping Pong
Image: Matt Blease/ The Art of Ping Pong
「卓球×アート×スケートボード」という斬新な作品を生んだのは、ロンドンのイラストレーション代理店Breedに在籍するアーティストMatt Blease。
Image: Hattie Stewart / The Art of Ping Pong
“doodlebombing”で知られる、アーティスト・イラストレーターHattie Stewartの作品。彼女の手にかかると、卓球がポップカルチャーに変身。
Image:Yoni Alter / The Art of Ping Pong
斬新なデザインが目を惹くこちらの作品は、ロンドンを拠点とするデザイナー・アーティストであるYoni Alterのもの。
Image: Sebastian Cox / The Art of Ping Pong
Sebastian Coxが製作した、木の生命を感じさせるラケット。
Image: Mr Doodle / The Art of Ping Pong
卓球台と同じく、こちらもMr Doodleが手がけたもの。”Fun”が詰まったな賑やかなラケット。
Image: Louis Trew / The Art of Ping Pong
ラケットにユニークなコラージュを施したのは、ブリストルに拠点を置くペーパーコラージュアーティストLouis Trew。
Image: Mr Bingo / The Art of Ping Pong
2011年に始まったHate Mailプロジェクトで有名になった、イラストレーター・アーティスト・スピーカーであるMr Bingoの作品。
Image: Gemma Shiel / The Art of Ping Pong
ユニークかつ、チャーミングなこちらの作品は、イーストロンドン発の若者向けファッションブランド「Lasy Oaf」の創設者であり、デザインナー、クリエイティブディレクターを務めるGemma Shielが手がけたもの。
Image: Nigel Howlett / The Art of Ping Pong
毛むくじゃらのキャラクターを描き、身近な社会的不安や状態を反映したシナリオを演出することで知られるアーティスト・セットデザイナーNigel Hoelettの作品。
Image: Benedict Radcliffe / The Art of Ping Pong
車やバイク、自転車、家具やハウスオブジェクといった様々なモチーフをワイヤーフレームで製作することで知られるイギリス人アーティスト、Benedict Radcliffeの作品。
Other Artist…
今回ご紹介したアーティスト以外にも、The Art of Ping Pongは様々なジャンルのアーティストとイベントやプロジェクトを実現しています。以下、その他の主なアーティスト。
Camille Walala, Anthony Burrill, Malika Favre, Noma Bar, Craig & Karl, Jean Jullien, Crispin Finn, Jordy van den Nieuwendijk, Peter Judson, Jake and Dinos Chapman, Alan Kitching, Ryan Gander.
競技として根付く日本の卓球文化ですが、世界に目を向けるとまったく別の文化、楽しみ方が存在します。The Art of Ping Pongの何十通りとある作品の数々のように、ぜひ私達の人生も柔軟な思考で自由に楽しみたいものですね。
Special Thanks: The Art of Ping Pong