毎回一つのテーマについてnocia / alisaがそれぞれその時の気分に合わせたモノ・コトを紹介する共同連載シリーズ。それぞれが運営する「oh,nocia」と「CLAIrmag」、2つのメディアにまたがって連載しています。
vol.15
今回のテーマは「今秋一番気になるトピック」。
日本、スペインでそれぞれの秋を過ごす私たちが、今一番関心をおくトピックについて語っています。気の置けない友人と「最近ハマっている趣味談義」をしている感覚で、ゆる〜く最後まで読んでいただけると嬉しいです。
nocia 『イカゲーム』と韓ドラの沼。
この秋の私的ニュースといえば、ずばり韓ドラの沼に足を踏み入れてしまったこと。実はこれまで意識的に避けてきました。昨年話題になった『梨泰院クラス』や『愛の不時着』も然り。というのも、韓ドラの沼はかなり深いと聞いていたから。ネトフリのマイリストはすでに積読状態なのに、韓ドラにハマったら大変なことになる…と、自分に言い聞かせてきたのです。
ところが 9 月、夫に誘われて『イカゲーム』を観ることに。韓ドラっぽい作品ではないからという曖昧な理由で掟を破り、結局 2 日で完走しました。80 ヵ国以上で視聴ランキング 1位を獲得し社会現象を巻き起こしている同作は、崖っぷちの人々が賞金 456 億ウォンを目指し、命懸けのサバイバルゲームを繰り広げるストーリー。
デスゲームでありがちな設定は既視感があったものの、韓国の格差社会の残酷さを映し出した描写はメッセージ性を含み、視覚的な演出や役者陣の演技は目を引くものがありました。特に脱北者セビョクを演じるチョン・ホヨン。初演技にして圧倒的な存在感を放っています。
そんな『イカゲーム』のおかげなのか、せいなのか、気付いたらネトフリのおすすめ作品が韓ドラ一色に。そこで目に留まった『人間レッスン』を再生してしまったのが最後、『秘密の森』『賢い医師生活』『わかっていても』『ヴィンチェンツォ』と、その勢いは止まらず。
現在は、『D.P. －脱走兵追跡官－』と『海街チャチャチャ』を同時進行で追っかけ中です。
観れば観るほどハマってしまう韓ドラ。思った通り沼は深かったです…。愉しみの領域が広がったことは嬉しくもあり、一方で視聴時間をどう確保しようか悩ましかったり。さらに、先日ネトフリから韓国作品に約 520 億円の大規模投資が行われることが発表され、今後もヒット作が続々登場する予感。読書の秋ならぬ韓ドラの秋は、季節が巡っても終わりを迎えそうにありません。
alisa バゲット作りのハードルを越えた秋。
1年ほど前から密かに憧れていたことがあります。それは「今日の夕食用に」なんて言いながら、ささっとバゲットを焼けるようになること。お菓子作り、パン作りとはまったく疎遠の私にとって、バゲット作りは信じられないくらい孤高なハードルです。
ですがこの秋、そんな高みにわずかに近づくことができました！そのきっかけがこの「バゲット・カンパーニュミックス」。
こちらはその名の通り、バゲットが簡単に焼けるミックス粉で、材料はこのミックス粉に、付属のドライイーストと水だけという手軽さ。
作り方も①まぜて寝かせて、②成形して寝かせ、③焼くとそれなりにシンプルで、このミックス粉で小さめのバゲットが2本焼けます。
一筋縄という訳にはいきませんでしたが、初挑戦であくせくしながらも出来上がったバゲット。ほとんどミックス粉のおかげではありますが、外はカリッと中はしっとりで、我ながら悪くない！(実は表面に「クープ」という切れ目を入れるのを忘れてしまい、コッペパンのような見た目になってしまったのですが…)
恐る恐るフランス人にも味見してもらったところ、香りや食感、風味を含め味はかなり本場のバゲットに近いよう。混ぜて寝かせて焼くだけで、この仕上がりになるとは感激です。
このミックス粉でパン作りのハードルが少し下がったおかげで「今度は自分で材料を計るところからやってみたい」と新たな意欲もわいてきました。
まずはササっと朝飯前にバゲットを作れるようになりたいけれど、そのうちカンパーニュやサワードウなど、他のハード系のパンにも挑戦してみたい。それに秋の味覚や、クリスマス用にアップルシナモンを使ったパンもいいなぁ、なんて。
という訳で、今秋はもっぱらお手軽パンレシピの動画を見漁って長い夜を過ごしています。
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