ただでさえ夜型で夜更かししがち、それに加えて女性ならではのバイオリズムからくる心と体のアップダウンにも飲み込まれがちな私。
すると日中どこか仕事のやる気もでないし、かと思えば疲れていても夜は眠れなかったり。そしてまた寝不足で次の日の朝は眠いし、お肌の調子も下がり気味…
この悪循環で、気づけばかなりの確率で自律神経が乱れてしまいます。そこで、時折り手に取るのが精油(エッセンシャルオイル)です。
この記事では、何だか疲れやすい、やる気が出ない、ストレス多め、夜眠れない…など、日々のバランスが崩れ気味の時に、自律神経を自分で簡単に整えられるアロマ(精油)をいろいろと紹介しています。
気分の浮き沈みを減らして効率よく仕事をしたい、ちょっとした日々の不調は自分で立て直したいという人はぜひ読んでみてください。
自律神経って?
自律神経とは簡単にいうと、体のはたらきを調整するため絶えず働いている神経のこと。呼吸も、消化も、体の循環も自律神経が機能することによって、上手くコントロールされています。つまり自律神経が整っていれば、体のはたらき自体がまるっと上手くいく訳で。
交感神経&副交感神経
自律神経には、昼間活動的な時にはたらく交感神経と、夜やリラックス時にはたらく副交感神経とがあり、これはいわば右へ左へと昼夜傾くシーソーのようなもの。
緊張しすぎたり、リラックスモードが続き過ぎたり、どちらか一方にバランスが傾いてしまうと、たちまち心と体に不調が現れてしまいます。
また季節の変わり目の気温差や、ストレスなど外的な要因によっても影響されるデリケートなもの。
自律神経の乱れからくる症状は人によってさまざまです。
■夜眠れない
■やる気が出ない
■体がだるい、頭痛、肩こり
■便秘・下痢(腸内環境にも大きく影響する!)
など
バランスの取り方は?
自律神経のバランスをとるコツは、まず自分のコンディションが交感神経と副交感神経のどちらに傾いているかを知ること。
夜眠れない:交感神経に傾き過ぎているのかも。
日中やる気が出ない:交感神経がうまく働いていないのかも。
朝目覚めて、活動的になるべき時にはきちんと交感神経が働いているか、反対に、夜休むべき時はリラックスできているか。自分のコンディションを確認してみてください。
ストレスの多い現代ではどちらかというと、交感神経が過剰になることが多いので、意識的に交感神経を鎮めて、リラックスできるように促してあげることが大切。
そこで活躍するのが精油(エッセンシャルオイル)です。
自律神経とアロマ(精油)と。
アロマ(精油)が自律神経を整えるのに良いわけは、ふわっと香る「いい香り」が心身をリラックスさせてくれることと、香りを嗅いだ時の心地いい感覚が、脳の本能や感情を司る部分から入り、ダイレクトに自律神経の司令塔である視床下部というところに届くから。
「香り」は私たちが思っているよりも強く体と結びついているんです。
自律神経を整えるアロマオイル
そんな自律神経を整えるのにおすすめな初心者でも使いやすい精油がこちら。交感神経・副交感神経の両方に良い香や、ついでにPMSうつにも効果的な女性ホルモンに作用する香もいっしょに紹介します。それぞれの香イメージもチェックして、自分に合うものを見つけてみてください^^
体を活動モードに、やる気を出したいとき
交感神経を刺激し、気分を上げてくれる精油がこちら。
集中力UP、どうもやる気が起きない時、朝からエネルギッシュになりたい時、プチ鬱モードの時 etc..
レモン
気分が爽やかになる柑橘系の香。頭がぼんやりする時にはつらつとした香ですっきりリフレッシュ。
ベルガモット
明るいグリーンシトラス、ベルガモット。煮詰まってストレスやフラストレーションが溜まった時に。うつ気味の心をしゃきっとしてくれます。
ペパーミント
スーッと清涼感のある香は脳を刺激し、眠気を覚まして、もやもやを晴らします。
ローズマリー
料理に香辛料として使うローズマリーからイメージするように、しゃきっとしたハーブの香。神経を刺激し、心身を活性化してくれます。
しっかり休む、リラックスしたい時
張り詰めた気をほぐし、心をリラックスしてくれる、副交感神経を優位にする精油がこちら。
イライラ、思考過剰やストレスの多い時、夜眠れない時
ラベンダー
安眠の香ともいうくらい、高いリラックス効果と癒しのアロマ代表、ラベンダー。ストレス系全般に作用してくれます。ビギナーさんの1本目におすすめ。
フランキンセンス
静寂に包まれた空気からスーッと鼻に入るウッディな香は、あらゆるストレス・緊張を和らげてくれます。瞑想にもよく使われるくらい、心に平和をもたらす香。
ローマンカモミール
中心の黄色と白く華奢な花びらから想像のつく少し甘い花の香。安眠効果が高く、高ぶった心と神経をしずめてくれます。安心の精油でビギナーさんにもおすすめ。
イランイラン
不安やパニックを解きほぐしてくれるフローラルな香。考え事が止まらない夜にはイランイランを選んでリラックス。
交感神経・副交感神経両方にgood !
自律神経のコンディションはその時その時で違うし、どうせならまとめて両方に効果があるものを使うのもありです。鎮静と強壮、つまりリラックス&リフレッシュ作用をともに持ち合わせる精油がこちら。
オレンジスイート
黄色の甘いオレンジのオイルは幸福感を上げる香。柑橘系はやはり落ち込んだ気分を上げてくれます。同時に緊張や不安をほぐすリラックス作用もあり。
マジョラム
すっきりスパイシーなハーブの香。敏感になった心をしずめて、気持ちを温め楽にしてくれます。
レモングラス
レモンにハーブのスパイスを足したような香は、疲れが溜まった時に。蒸し暑く張り詰めた心を癒し、すっきりリフレッシュさせます。
ベルガモット
上の交感神経を活性化する香として紹介した柑橘系ベルガモットは、緊張をほぐしたい時にもぴったりです。
プチグレイン
オレンジの木から取れるフローラルかつウッディな香。鬱々とした気分を晴らし、自信をつけてくれると同時に、不安から来るピリピリをしずめます。
ネロリ
オレンジの花からできる華やかな香。オレンジスイートに似た作用で心配や不安を和らげ、すっきり心地良い安心感をくれます。ソワソワして眠れない時にも。
自律神経+PMSにも良いアロマ
自律神経にはもちろん、プラス女性ならではの悩みPMS(月経前症候群)にも良い精油もあります。女性は両方が複雑に絡んで、心身が晴れないこともあるので、ここでいっしょに紹介。上ですでに紹介したものも入っています。
ゼラニウム
ほのかに甘い花の香。女性ホルモン、エストロゲンの分泌を促してくれ、むくみも改善してくれる女性にぴったりのオイル。イライラをしずめ、かつ心に明るさを取り戻してくれます。
ラベンダー
癒しの香ラベンダーは、ここで紹介しているアロマオイルの中でも特に鎮静作用が高いので、生理前のイライラがどうしようもない時にも使えます。
ネロリ
先ほどあげたオレンジスパイシーな香、ネロリは両方の自律神経に作用してくれ、心を落ち着かせるとともに消化器系のトラブルや頭痛にもいいといわれています。
ローズ
言わずと知れた華やかな香のローズ。ゼラニウムと同じくエストロゲンの分泌を促し、ホルモンバランスを整えてくれます。抗うつ作用も期待できるので、PMSで心身ともにきつい時に。
おすすめの使いかた
一般的なのはカップにはったお湯に精油を数的垂らして芳香浴をすること。手っ取り早いのは布やティッシュに数的染み込ませて嗅ぐやり方です。
私ははっと思い立った時にできるので、布やティッシュを使う方法をよく使っています。
あとは以前、連載「ふたりの#KIBUN vol.6」で紹介したYOU&IのKIオイルを使うことも。こちらは直接肌につけられるブレンドオイルです。こんな風にもともと自律神経が整うようにアレンジしてくれているものはありがたい!
ブログ oh,nocia 》カラダの調子を整える~秋~【ふたりの#KIBUN vol.6】
気をつけること
精油(エッセンシャルオイル)は自宅でちょっとした時に、気軽に手に取って使える身近なものですが、植物の成分を凝縮して抽出したものなので、取り扱いには気をつけよう。
・原液を直接肌につけない
・不安な時は肌用に作られたものを購入する
・火気に注意
・目に入れない
・飲用しない
・妊娠中、授乳中は注意して
・肌につける場合は、柑橘系オイルの光毒性*に注意(肌に触れない使用法であればそこまで気にしなくてもOK)
*光毒性:光に反応して皮膚を刺激する可能性、肌につけたら直射日光を8時間程度さける
・肌につける場合は、精油の濃度が全体の1%以下なるようにキャリアオイル等で希釈する(顔に使う時、敏感肌であれば0.5%以下)
・事前にパッチテストを行う
・不安な場合は市販の肌用を購入する
・肌への使用は自己管理のもと少量から試す
・当サイトで紹介する精油の心理的・身体的作用は、アロマテラピーの考えに基づく一般的な作用であり、医学的な効能を謳ったものではありません。
・精油はより健やかに日々を過ごすため、人間が本来持つ自然治癒力を補うアイテムとしてとらえ使用してください。
私たちが生きるための様々なシステムをコントロールする機能だからこそ、心と体のコンディションに深く関わる自律神経。
うまくバランスをとって、心身ともにちょっとのことじゃ揺らぎにくい日々を過ごしたい!そのお供として、精油をうまく活用できたらと思います。何もない時でも、心身のリラックスになるので気になる香りがあったらぜひ試してみてください◎